太陽機構の目指すもの
-持続可能な発展のために、地域の自然と人のよりよい環境づくりを目指して-
人の暮らしをより良くしていくためには、社会の発展が不可欠です。しかし、一方で社会の発展は、地球温暖化や生物多様性の減少といった、様々な環境問題を引き起こしてきました。私たちの社会が今後も持続的に発展していくためには、環境保全に配慮した節度ある社会活動を行い、自然と人が快く共存し続けていくことが必要です。
太陽機構は、このような基本認識に立脚し、「地域環境管理 -地域に根ざした環境管理-」という業務を通じて、地域の自然と人のよりよい関係を模索し、提言していきたいと考えます。
地域環境管理とは
-矢作川流域の環境スペシャリストとして、地域に根ざした環境管理を-
人それぞれに個性があるように、環境にも地域の自然や歴史に応じた特性があります。太陽機構は、矢作川流域で約50年にわたり、環境に係わる様々な調査・評価・合意形成などの経験を積み重ねてきました。
これらの経験から、地域の環境問題を円滑に解決するためには、地域を熟知し、その環境特性を的確にとらえて問題に対応していく地域に根ざした環境管理、すなわち「地域環境管理」を行うことが最も望ましいと私たちは考えています。
太陽機構は、矢作川流域の環境特性を知悉した環境のスペシャリストとして、地域の環境問題解決のために貢献してゆきます。
太陽機構のあゆみ
-矢作川の環境保全とともに-
矢作川は、愛知県の三河地方を主な流域とする一級河川です。流域の2/3は森林ですが、中下流域では自動車産業をはじめとする製造業、農業が発展し、河口部ではアサリや海苔などの養殖が有名です。
矢作川の特徴の一つは、矢作川沿岸水質保全対策協議会(通称:矢水協)の存在にあります。1966年に矢作川の水質保全を目標として流域の利水団体や市町村によって設立された矢水協は、現在では「流域は一つ運命共同体」の理念のもと、流域内の排水事業所や開発行為への指導・調整を行っています。このような民間主導型の流域管理手法は「矢作川方式」と呼ばれています。
太陽機構は、この矢作川方式を環境管理という科学的側面から支援してきました。また、現在では矢作川での業務を通して培われた技術やネットワークをもとに、愛知県全域での自然環境調査や、他流域での環境管理業務も手掛けています。